ウエスタンブーツについて


【ウエスタンブーツとは・・・】

「昔、われわれは馬のあぶみに足をかけたが、 今日では車のペダルに靴を乗せる」と語るのはブーツメーカーとして有名だった故コジモ・ルッケーゼであり、 この言葉はウエスタンブーツについて語るだけでなく、西部そのものについても言い表しています。
ブーツを履いた人々や彼らを育てた土地のように、ウエスタンブーツは年を経るごとに豊富になり、品質もよくなり、 全体としてすばらしくなり今日のような精巧なデザインやきれいなカラーになりました。

【カウボーイの環境の中からうまれたデザイン・・・】

カウボーイにとってブーツがぴったり自分に合っているかどうかは、 生死のちがいを意味したしウエスタンブーツはぜいたくなもの、美しいものではなく、生業に必要な道具でした。
ブーツは細い爪先をしていて、馬が動く時、素早くあぶみを探すことができ、筒の上の部分はゆるめになっているので、 もし罠にかかったりした時には急いで脱ぐこともできたのです。
膝丈のブーツは岩石や植物のトゲ、蛇などに対する防御の意味があり脚や足首の打撲や摩擦を守るためでした。
ウエスタンブーツは最初に誰がデザインしたのか、わかっていません。 しかしそれはカウボーイの生活、仕事、環境の必要性の中からうまれてきたことは確かです。

【ワークブーツとドレスブーツ】

ウェスタンブーツには大きく分けて二種類のタイプとして、ワークブーツ、ドレスブーツです。

ワークブーツは機能性に秀でたブーツで、用途に適した実用性が重視されます。 革には必ず強く丈夫なものが使われ、スタイルはシャフトを通常の4ピースタイプにするものと、 2ピースタイプのフルウェリントンと呼ばれるものがあります。

ドレスブーツは、英語で表現されるところの“フォーショウ(for show)”要するに見た目に重きをおいたブーツで、 革にはトカゲ・ヘビ・ワニ・などのデリケートなものから幅広く使われます。

耐久力は当然ワークブーツが勝り、価格は全体的に見てドレスブーツが勝ります。 しかしながらドレスブーツが弱いものだというわけではなく、ちょっとした手入れさえ定期的に行えばこれも耐久性に優れたものなのです。

【ファクトリーブーツとカスタムブーツ】

ファクトリーブーツとは量産ブーツの事で、価格も安くお求めやすいのですがメリットです。 デメリットはヒールやトウボックスなどにコストを下げるためにコストの安い材料を全体に使っています。 よって、劣化が速かったり、リペア(修理)の方がブーツ価格より高くなる場合があります。 その他、手間を省くためのコンピュータ制御のステッチ、機械を使ったラスティングなど、 半マシンメイドな部分が多く見受けられるのが特徴的です。

カスタムブーツとは、それぞれのブーツメーカー(ブーツ職人)によって手法が少しづつ異なり、一概に特徴づけるのは難しいのですが、 ファクトリーブーツに近寄った手法のものから、18世紀の手法をそのまま用いた作り方まで様々です。

18世紀の手法とは現代の手法で使われる、鉄のくぎ・紙・プラスティックなどは一切使わず、 ヒールは一枚一枚、積み革を重ねていくなどディティールにわたり手の込んだ方法をとる非常に時間のかかる作業を積み重ねて行く手法のことです。 これはいたずらに時間をかけていく作業ではなく、鉄のくぎは腐って革をだめにするので使わないなどの機能追求に基づいた作り方なのです。